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眺望の良い敷地に立って感じる事
とあるプロジェクトの敷地から見える景色。写真では伝わりませんが、こんなに眺望の良い場所は初めてです。天気の良い日に立つと、南からの気持ち良い日差しが注ぎ、遠くに見える海の景色と橋を渡る車がどこか日常を忘れさせる感覚に襲われます。こんな敷地に巡り会えることはおそらくそうないと思います。これからプランを考えていくのですが、あまりに敷地のコンテクストが強すぎてプランなんてどうでも良くなってきます。(笑)というと誤解を与えそうですが、建物の成り立ちを考えていく段階で内部空間である間取り、機能を考えるよりも先に敷地の環境が支配してしまって間取りはそれに付随してつくられていってしまうという意味です。良い意味です。(笑)そしてこれは僕の考える自然と向き合う建築の作り方において一つの形になりそうな感覚がありました。ただただ南から飛び込んでくる眺望、日当たり、敷地の先に広がるヴォイド感をそのまま空間とつなげて建物と環境が溶け込んでいくような、そんなプランにできればなと思っています。なんてまだ手を付けていないのでどうなる事やらですが、少なからず崖地に建つ建築として一つの答えがだせればと思います。