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木造ツアー
遅くなりましたが、今月初旬、広島県建築士会の研修会に参加してきました。木造について考える現地ツアーです。最初は廿日市市にある山にいきました。ここは佐伯杉という県産の木材を伐採している所です。ここでは実際に木を切る所を見せていただきました。
切断後がこんな感じ。杉は水分が多いのでこの状態で乾かすそうです。
その後はマルニ木工さんの工場を見学して木を人工乾燥する所を見学しました。
お昼からは県産材を使った実際の住宅を見学してきました。どちらも木の使い方を考慮されていて柱を見せたり、梁を表しにしたりして木の香りが漂う気持ち良い住宅でした。
全体を終えてみて今回のツアーは国産、県産の無垢の木を使ってつくる住宅や伝統的日本建築に対する方法、考え方について良い研修になりました。
木造は均質化、効率化された近代において再度その良さが注目されています。一方で何をもってして木造らしいのか、単純に伝統建築を継承する事が正なのかどうかはまだ答えを誰も見つけていません。特に住宅にかかわる僕からすれば今回のツアーは非常に考えさせられるとともに、新しい可能性を感じる機会になりました。