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都市の余白的食堂
年末が差し迫っております。もうお休みに入られた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今年は年末にオープンハウスと引渡しが二件同時にありバタバタした年末になりました。しかし独立して8年目となりそういった忙しさがある事には感謝しかありません。
そんなこんなでせわしなく街中を歩いてたある日、ちょうどお昼時でご飯を食べる所を探していて写真のような懐かしい感じのする食堂を見つけました。どこもおしゃれなお店が建ち並ぶ中、昔からそこに在り続けていたこの食堂には妙に惹きつけられるものがあります。思わずお昼はそこにする事にしました。中も予想通りの昭和感。店員さんも皆おばちゃんでワイワイやってました。お刺身定食が750円と破格だったので注文。ボリュームもちょうどよくお母さんのご飯といった感じ。美味い。まさかこんな街中でこんななつかしく落ち着ける場所を見つけられるとは思わなかったです。ちょっと建築の話になりますが、近年の街はどこもひしめき合うように最先端があふれていて、街中に余白がないように思います。おしゃれをしてそんな街中を歩くのも楽しいですが、どこか疲れる。ちょっとおしゃれを脱いで落ち着ける余白のような場所がもっとあっても良いのかと思っています。このお店もおしゃれな飲食店が多い中、家に帰るようなほっとする安心感があり、都市の中では余白といえる場所なのかなと思いました。だから通りすぎようとしたのにわざわざ戻ってまで入っちゃったのかなと思います。僕、疲れてますね。(笑)都市が経済の発展で成り立つのかもしれませんが、改めてこういった場所の必要性を再考する事で新しい可能性を生み出せるのかなと思います。
今年も変わらずバタバタと過ごして参りました。たくさんの方に出会えていろんな刺激をもらい、成長できたのかなと思います。また来年は事務所もでき新しいT.N.Aとして活動していきたいとおもいますので引き続きよろしくお願いします。