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現代美術館にて
昨日、仕事の合間を縫って行ってきました。現代美術館で明日までしている「インポッシブル・アーキテクチャーーもうひとつの建築士ー」。近代建築の中で提案や提唱はされたものの実現しなかった建築史。その模型やコンセプト等を展示している内容です。中身はぶっ飛んでいました。構造や物理的条件を無視し、そうして出来上がる中に従来にはない建築の姿、純粋で新しく、そして面白い建築があったり、当時の建築運動の流れに反して自由で官能的な提案があったりと実現不可能であるからこそ逆に実現可能なギリギリのラインを見出そうとする、むしろそのラインを引き上げようとする姿勢を感じました。最後はザハハディトの国立競技場や石上純也さん藤本壮介さんの模型などもあって、ひと昔から今にいたる間にそのギリギリのラインが引き上げられて、かつて不可能と言われたその建築が今まさに可能へと変わろうとしている事を伝えたかったのかなと思いました。久しぶりに純粋に建築を楽しむことができて大満足でした。たまにはこういうのも良いものです。