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足場が外れました
江田島で進めている坪希旅館の建物の足場が外れました。最近ブログがあまり更新できておらずあげる写真もこの旅館ばかりになってしまっています。すみません。もう少し更新する頻度をあげねば、、、、。
さて、建物ファサードが露わになったわけですが、ファサードには木板のベースとなる外壁とは別に、真っ白な筒状の壁を配しています。もともと本館が駐車場の奥まった所にあり、知る人のみぞ知る老舗旅館状態だったので(しかし要人が数多く訪れる素晴らしい旅館です。)、今回の建物で旅館の門的な役割を与えるべく、筒状の壁に看板を設け、通りがかりの人がその存在に気付けるように配慮しています。建物が新築されるならば当然、その存在が主張されるものですが、この建物は豪華さ、派手さ、斬新さは与えず、しかし設けられる路地空間が訪れる人を包みこみ、坪希旅館本館の100年続く懐かしく、美しい日本的空間、時間体験へとつなげるように考えています。主役はあくまでも100年つづく本館であり、新築される建物は現代と過去をつなぎ、次の100年へと続く女将さんの思いをくみ取ったものになるように計画しています。訪れる方が、この建物も素敵だけどやっぱり本館の雰囲気も好きだなあなんて言ってもらえれば設計者としては嬉しい限りです。新旧、時間と時間のつなぎ方を考えたこの旅館をぜひ訪れていただければと思います。4月末オープン予定です。