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本物を使うという意識
現在工事中のとある住宅。完成までもう少しというところまできています。写真に写っているリビングの壁は大谷石という高級石材を張っています。普段タイル張はよく目にしますが、石張りは中々目にする事がないので新鮮です。僕はよくお施主さんとのうち合わせで、素材はできるだけ本物を使いましょうと提案いたします。住宅はずっと同じ場所に滞在するので偽物の素材は無意識のうちに違うと認識しますし、本物の素材は空間そのものの質感に大きく影響します。今回の住宅でもそこはすごく意識して、お施主さんもご理解していただいていたので出来上がる空間は質の高いものになっています。つまりは単純に違和感のない空間をつくるということなのですが、昨今のご時世、中々すべてを本物でつくるのは難しいものです。だからこそ空間の中心となるものには細心の注意を払いたいものです。今回の大谷石は実はお施主さんのご提案なのですが、空間の中心に来るリビングの壁に本物の石が在るというのは実に生々しく光の陰影と相まって美しく映ります。
話しは変わりますが、11月の上旬に府中町にてオープンハウスをする予定です。ちょっと変わった外観をした面白い建物なので、お時間ある方はぜひお越しください。詳しい内容はまたＨＰにお知らせいたします。
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