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抽象的なアプローチから始まり
完成目前のとあるお家。真っ白な外壁の平屋建てです。建物の高さを抑えたいというお施主さんの思いを取り入れているため、初めは住宅なのかな?という疑問を抱くようなコンパクトなボリュームからアプローチは始まり、建物に近づくと玄関が見えてきて、あ、これは住宅なんだと気づくようなシークエンスストーリーができています。訪れる人は最初、抽象的な感覚から始まり、言葉で説明できないまま建物手前までたどり着き、玄関を見る事で住宅なんだと納得し、気持ちを落ち着かせます。それと同時に感覚的にとらえていた建物の白い外壁を再度眺める事で、とらえようのなかった感覚をきれいな外壁だなと初めて言葉に置き換えて自分の中の感想に導かれます。モダン建築物の片鱗がこの建物には込められています。なんて、ちょっとそれっぽく語ってみました。こんな事をお施主さんと一緒に現場で話した今日一日でした。やはり白い建物には良い天気がお似合いです、、、。