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府中町鹿籠の家

広島県・山口県を中心に家づくりをサポートする「T.N.A」の 作品（詳細）ページです。
T.N.Aが携わらせていただいた作品の敷地面積、延床面積、竣工・施工の時期、構造設計などの詳細を掲載しています。

作品紹介（詳細）

敷地は30坪程の大きさで周囲を住宅などが密集している状況にある。広島市街地ではよくある住宅環境で、当たり前のように光の取り入れ方が問題となる。さらにはプライバシーへの配慮も求められる中で、新しい形の都市型住空間を提案できないかを考えた。核となるリビングに光をとるために二階リビング形式にし、ここに住宅内を縦に貫く外部空間を組み入れる計画とした。一般的に中庭、テラスといったものは南側に配置されるが、あえて北側に配置し、ロフト層、リビング層、アプローチ層を外部空間の筒で貫通させている。こうする事で筒に反射した光が拡散し、柔らかい光に変化しリビング空間をやさしく照らすとともに、テラス空間が内のような外のような曖昧な中間領域と化す。それはリビング空間の延長であるとともに、外を味わえる内のようでもある。厳しい住環境の中で内部に豊かな自然を感じさせるための工夫とも言え、健康で豊かな暮らしを提案する。アプローチに落ちる光は、外部に対して閉じたボリュームに対して、訪れる人を内部へ誘うための装置となる。限られた条件の中で、家としての役割を最大限発揮するためにこの光の筒は大きな効果を持たせることができた。(外構工事が途中の中で撮影をしています)

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